2001.2.2

毎年スギ花粉症に悩まされる方へ

今年もスギ花粉症が取りざたされる季節になってきました。

「今年は去年より多く花粉が飛びます。」とか「昨年の2〜3倍の花粉が飛ぶ予想です。」などどここ2〜3年言われていたようですが、いずれの年も、幸い予想されたより少ない花粉量だったようです。

予想はあくまで予想ですし、今年の花粉量がどうなるかはわかりませんが、ここでは今年の花粉の飛び方はどうなるかということは専門の方にお願いするとして、花粉症のお薬の話を一言、二言させてください。

といっても、別にこの薬がいいとか、こうやって治すといったことではありません。

花粉症の症状も人それぞれですが、その症状に合わせてお薬もそれぞれあります。眼がかゆくなれば、かゆみをおさえる点眼薬や、アレルギーの反応を抑える点眼薬、鼻がつまれば鼻づまりを解消してくれる点鼻薬、鼻水が出れば、鼻水を抑えるのみぐすり、などたくさんあります。

ただ、言えることは、ある種のお薬であらかじめ予防しておくと、花粉の飛んでいる期間、その症状が予防していない方に比べると軽くて済むということです。もちろん、それなりのたくさんの花粉が飛んでしまうとそれなりの症状は出てきてしまいますが、それでも同時期に、予防をしておいた方とそうでない方とでは症状に差が出るといわれています。

もうひとつは、症状が出てからではその症状を抑えるのに時間がかかり、また、その間治るまでの間にも花粉にさらされてしまい、症状が一向に良くならず、治るまでに時間がかかってしまうことがほとんどだということです。鼻水、鼻づまりなどに効くとされている抗ヒスタミン剤も即効性に優れてはいるものの、おくすりを飲んだあとの眠気やだるさ、のどの渇きなどは日常生活にも影響してしまうことも少なくありません。

一言で言うと予防しておかないと、症状が出てからでは治りにくいので、花粉が飛ばなくなる5月のゴールデンウイーク頃まではつらい日々になる可能性が高いですよ、ということです。

もちろん、晴れて風のある花粉のたくさん飛びそうな日は外出を避けたり、外出時にはマスクやメガネをしたり、部屋の中に花粉が入らないように窓はしっかり閉めたり、外出からの帰宅後は髪の毛や衣服についた花粉を家の中にいれないようにしたり、お薬をのむ以外の花粉症対策は言うまでもありません。

毎年毎年スギ花粉症に悩まされている方、耳鼻咽喉科、アレルギー科、小児科、内科など、花粉症の治療をされている先生に早めに早めに診察をしていただくことをおすすめします。

今週のスギ花粉予報

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