2001.5.17

2002.1.5更新

喘息(ぜんそく)について

喘息の方にとってはチョッとつらい季節になってきました。

喘息の方で発作(たんの切れない咳が数分以上続いたり、夜寝ていても咳き込んで寝ていられないような状態)の起きやすい季節です。ちょうどこの季節から梅雨明けぐらいまでは用心して下さい。

喘息を治療する基本は発作起こさないこと、起こさせないことです。

発作を起こさない方法、治療法はおくすりに頼るのが一般的です。詳しいことはこのホームページでもご紹介していますのでご覧下さい。指示されたおくすりを使うことは勿論、水分を充分にとってください。水分を摂ることによって気道粘膜が潤い、たんが出やすくなります。逆に、水分を摂らないでいると、たんがネバネバして咳をしてたんを出すことが困難になってしまいます。

喘息とは診断されていなくても、ゼーゼーしやすいお子さんにとってはやはり用心しなければいけない時期です。ゼーゼーしているなあと思ったら早めに小児科の先生を受診してください。やはりおくすりによる治療が一般的ですし一番効果的です。

小児科ではよくテオドール(一般名テオフィリン)という気管支拡張剤のおくすりが処方されます。このおくすりは指示されたのみ方をきちんと守ってください。もしテオドールをのんだあとすぐに吐いてしまっても追加してのむようなことはしないで下さい。次の時間がくるまで(およそ8時間)待たなければなりません。咳き込んでいる時におくすりをのむ時間になってしまう場合など、水分を充分に摂り、咳が少し落ち着くまで待っていただいて、テオドールが確実に体の中にはいるようにしてからの方がよいと思います。

一年を通して見ると、この5月6月の季節の変わり目から梅雨明けまでと9月10月のやはり季節の変わり目から秋の長雨、台風の過ぎ去るまでが最も喘息にとっての悪い時期にあたります。

その間にはさまれている7月の梅雨明けから8月までは5月6月のゼーゼーがウソのように消えてしまったりしますが、9月10月はまた悪くなりやすいということを付け加えて覚えておいてください。

とにかく喘息は、いや、喘息も「転ばぬ先の杖」、しっかり予防して夜咳き込むようなことで睡眠が中断されることなく、快眠していただいて健康維持してください。

戻る