Q5.くすりをのませた後ですぐに吐いてしまったのですが?
おくすりをのんだあとすぐに吐いてしまっても追加しておくすりをのませないでください。どのくらいおくすりが吐き出されたかはわかりませんので、おくすりを追加することは副作用を引き起こすことも考えられますので指定された次の時間まで待っていただくしかありません。
気分が悪くて吐いた場合と咳き込んで吐いた場合についてお話します。
気分が悪くて吐いた場合は、すぐに水を飲んだりしても刺激によってまたすぐに吐くことも多いので、水で口の中をゆすぐか、氷のかけらを口に含む程度にしておよそ1時間位は何も与えず、1時間以上たったら少しずつ水分を与えていきます。
吐き気止めの坐薬(ナウゼリン坐剤)が処方されていればそれを使って様子を見るのもいいでしょう。(ナウゼリン坐剤には10mg、30m、60mgの3種類があります。指示された用量を守ってください。)
1時間以上吐くこともなく落ち着いてきて水分を取ってもはかないようであればその後も充分に水分を取らせてあげてください。アクアサーナ、アクアライト、ビーンスタークポカリスエットなどのイオン飲料はからだへの吸収も早く、このような場合のい水分補給には最も適しています。
咳き込んで吐いた場合も次の時間まで待ってください。咳き込んでいる時は一刻も早くおくすりをのませてあげて苦しい咳き込みから開放させてあげたいところですが、おくすりをのんで吐いてしまうとやはり指定された次の時間まで待っていただくしかありませんので、激しく咳き込んでいるときはちょっと待って少し落ち着いてからの方がよいでしょう。痰を切らせるために水分を取ることは重要ですが、水分でおなかいっぱいの状態で咳き込むと吐いてしまうことも多いようでちょっと難しいところです。
特にテオドール(スロービッド、テオロングといった商品名のこともあります)を処方されてのんでいる場合、テオドールというおくすりは急激にからだの中のおくすりの濃度が上がると副作用の出ることがありますので必ず指定された次の時間まで待つようにしてください。
咳き込んでおくすりを確実にのめず困ることが多い場合には、のみぐすりではなく、坐薬やテープを貼るという方法もありますので診察時、主治医の先生にご相談なさってはいかかでしょうか。